極子日子

つぶやくように書いて書けるようにするための雑記

寺山修司のイメージ

Eテレの特集。歌人の穂村弘が、寺山修司の短歌の秘密を解説していた。

■海を知らぬ少女の前に麦藁帽のわれは両手をひろげていたり

穂村氏曰く、少女の内面が覗き込まれているが、通常はこれは「われ」の視点と逆である、と。つまり、

■海を知らぬわれの前に麦藁帽の少女は両手を広げていたり

と詠まれるのが普通だと。これに対し、寺山の歌は演劇のような強いイメージを喚起するものとなっているという。