極子日子

つぶやくように書いて書けるようにするための雑記

東海テレビさんの

ポレポレ東中野で「ホームレス理事長」を見ました。野球部で挫折して高校までやめてしまった元高校球児達を集めて、彼らの大好きな野球を続けさせることを通じて社会更正させるというNPOを立ち上げた理事長さんの話だ。面白かった。そのNPOが運営する野球部の監督は元々とある高校の野球部の監督をしていたが、生徒を殴ったことでやめさせられたという経歴の持ち主。彼は、あの理事長でなければこんな採算の合わない活動はやめている、と言っていた。理事長はNPOの資金繰りのために、住んでいたアパートで水もガスも水道も止められ、ついにはアパートの家賃を滞納して追い出される。それでも彼と監督たちの教育理念は本物だ。大好きな野球を続けられなくなって、居場所がなくなって、グレていく少年達にもう一度再チャレンジの場を与える。その効果はメキメキと現れていた。ときどきはグレて監督に怒鳴られながらも、野球がやりたくて、あるいはやりたいのかやりたくないのか分からなくなっても、また戻ってくる少年が登場する。彼のような子どもにとって本当に必要な場だということが伝わってくる。その場を保つために、不器用にも金集めやらビジネスという合わない役回りを引き受ける元野球青年の理事長。教育の純粋な形のように思いました。自身も理事長によって再チャレンジの機会を得た監督の意見に多いに賛同しました。