極子日子

つぶやくように書いて書けるようにするための雑記

モーレツ! 4

わたしもまともなプロデューサーなりディレクターにならなければならないが、どうにもクライアントと話を合わせるのは大変だ。現場で主力のプロデューサーとなっている30代後半の男子などほとんど話が噛み合ない。お友達の範疇に入れない、というのがいちばん大きい。30代のプロデューサーはほぼ友達同士で仕事をしているのだから。

ああ、いやだ。また「友達」だよ。この業界、新ビジネスを起こすには売れまっせという映像商品を生み出さなければならない。とはいえ、人生、無意味なものを作るのはそれが味気ないものであればテンションが下がる。面白いと思うものを作るのが王道だ。この面白いがくせ者で、ジブリ映画のようにまさに覇権的、興収300億円で1000万人単位で受け入れられる面白さもあれば、押井守監督みたいに本当のお客は5万人、という場合もある。お友達になれる人が多ければ多いほど一つの勢力になり得るという訳だ。

たとえば私は村上春樹の小説をどうしても好きになれない。途中で投げつけたくなることもあるほどイライラさせられる。一方で信者とも言うべき熱烈な村上ファンが日本だけでなく世界にいる。彼ら同士が友達であれば、私は友達=客を失っているようなものかも知れない。

ということでこれから「友をさがして三千里」しなければならない!