極子日子

つぶやくように書いて書けるようにするための雑記

口ずさむ歌

最近、どこから湧いてきているのか「しーんぱーいないからねー」のフレーズが頭によぎるときがある。歌詞は断片的にしか覚えていない、KANの「愛は勝つ」だ。1990年の曲だと言うから私が学生の時の曲だ。大ヒットとなり、皆が大合唱するの図が展開されたのが衝撃的だった。髪の長い女の子を好きな中学生男子が好きそうな(?)軟弱な臭いフレーズを、よりによって皆が楽しそうに歌うとは、周囲の人たちは実はこんな程度の感性だったのかとはじめて気づかされた出来事だった(上から目線)。そんな曲が硬派でひねくれ者の私の中に入り込んでくるとは看過しがたい(笑)事態だ。

特によぎるのが「〜くーじけーそーおーでーもー、信じることさー、明日はきっとあるー」のところ。しかも、頭の「〜」入り。歌詞が分からないところから、分かるところへと乗り変わる部分なので、フレーズの途中からである。ある時、脳内の異物の存在に気づき、はじめはなんじゃこれ、と思ってフレーズを早回しして糸の端を辿っていくと、「〜さいごにあいはかつー」というケツの部分の言葉が馬脚を現し…。

昔からテレビコマーシャルの歌を良く覚えて繰り返し繰り返し歌っていた子どもだったので、今の状況もきっと何かのCMの影響なのだろう。いったいどこから来たのかは思い出せないが、分かったような結語をいうと、こうして人は街に流布する商品イメージに気づかぬ間に侵されていくのだろう。。。(笑)