舌戦

韓国の朴槿恵大統領が反日的発言を続けているという。もちろん日本の安倍首相も日本による朝鮮支配が侵略だったかどうか、学問的にも色々な見解があるとかつて述べて政府の公式見解を破り、反韓の姿勢を見せている。

最近では、中韓が協力して安重根の石碑を中国のハルビン駅に設置する計画が進行しており、これに対し日本の菅官房長官が「我が国は『安重根は犯罪者だ』と韓国政府に伝えてきており、このような動きは日韓関係のためにはならない」と不快感を示したという。

対立関係にある韓国で独立運動家として英雄視されている人物をわざわざ犯罪者と呼び、反感をあおるやり方はよろしくない。日本とそれが保護国化していた国の関係を示す歴史上の重大事件が1909年のハルビン駅で起きたのだ。その標をその地に刻むことについて、政治的利用の仕方はともかく静観視していればよいのだ。細かなことに口をはさみ、やられたらやりかえせ、という態度は政府は取るべきではない。もちろん菅氏は政府のスポークスマンとして冷静沈着にもの申したのだとしても、婉曲表現を取るべきだった。