極子日子

つぶやくように書いて書けるようにするための雑記

ジム通い

一念発起して、ジム通いをはじめた。月1万円、1年で12万円の出費は痛いが、奨学金の返還も終わったこともあり、自己投資としてはじめてみた。出来心だったがこれは端的に効果的だった。体の柔軟性が極端に悪かったのが、週に1回程度のレッスンなのにふた月余り経ってみると姿勢が良くなり、床に手がつくように。特にいいのはヒップホップダンスのクラスの柔軟体操だ。胸を突き出す、引っ込める、首を前に出す、後ろに引く、という動作を1拍でやる。また左右の胸を交互に突き出すような捻る動きをリズムカルにやると、汗がじんわり出てくる、リズムにノってダンサブルになってくる。これまでにやったことのない体の動きに身を任せ、何とも気分が良くなる、という経験は初めてだ。これまでやってきた運動には、特に長距離と水泳だが、いわゆるランナーズハイがあるが、それは楽しくなる、体が勝手に動く、というよりは、動きがスムースになる、という程度のものだった。どうして小中学校、高校時代に経験した運動はそこにとどまっていたのか。ダンスの準備運動に過ぎない初歩的な柔軟運動で自分の身体を見つめ得られる陽気な感覚を知らずに生きてきたことが逆に驚きだ。中年になって身体能力が衰えた経験があって感じる有り難みなのかもしれないけれども。私にとっては新鮮な体験だ。

 そしてもう一つの大きな変化、それは鏡で自分を見た時の感じ方だ。最近で一番痩せていたのが10年ほど前、その時点より5、6キロ太って、ジム通いを発心することになったが、今では客観的に太ったな、体型が悪いな、こういう体型にしていきたいな、と自分の身体を新たに設計し直す気で眺めるようになったのだ。大学時代に過食で太ってしまって以来、意図的に美醜への執着を捨て無関心に過ごして過食依存を克服してきたが、ようやくその逆に舵を切れる段階に来たらしい。自分の身体との対話が始まり、自分にとって新たな次元が開かれたように感じている。

ということで、ジム通い、からの、ブログ再開とつながるのだ。